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幼児英語教育について

大空を泳ぐ、まごい、ひごいに子ども達。鯉のぼりを見ながらグローバルな世界にはばたいていく我が子の姿を重ねておられるご両親も多くいらっしゃるでしょう。「我が子を世界で活躍できる人材に育てたい」と願う親は、年々、益々増え続けているそうです。 チャイルドアカデミーでは、そんなご両親の期待にこたえるべく「日本語と英語のバイリンガルに育てる」ことを目標に頑張っています。           

 さかのぼること45年前私は幼児教育にたずさわり幼児英語教育にも熊本では、いち早く取り組んできました。聴覚がすぐれている頃の幼児が英語を学ぶとき、まずは聞くこと、英語のシャワーを浴びせることを第一に考えてきました。      

私の幼児英語教育の考え方が変わったのは2019年の冬、ウィーンからプラハに向かう国際列車の中での、出来事がきっかけでした。私の家族は旅行好きで、娘とその子ども達、10歳の男の子と8歳の女の子で、暇をつくっては海外に出掛けることにしています。塾には通わせないで、教育費として幼い頃より異文化に接することで民族・文化の違いを理解し平和な世界の実現を目指す大人に育つようにと思ってそのお金を旅行にまわしているのです。

さて、国際列車の車中でのできごと。

私達(娘・10歳の男の子の孫、8歳の女の子の孫)はウィーンからプラハに向かう国際列車の中で、娘は乗車するとき、スリに財布を抜き取られたことに気付き、意気消沈していました。幸いに現金はあまり入っていなかったのですが海外旅行では大活躍のカードが入っていました。スマホで日本に電話しカードの差し止め依頼   が終わったころ、10歳の男の子の孫が退屈しのぎにリュックからルービックキューブを取り出し遊んでいました。ちょうど となりのブースにも両親と男の子2人の家族連れがいました。男の子の孫と同じくらいの男の子がルービックキューブを持っていたのです。その少年はチラチラこちらを伺いながら一人で競争意識を持ったようで猛スピードでルービックキューブを完成させてしまいました。「ボクが速かったよ」と言わんばかりに意気揚々と私達の方へやってきて「教えてあげようか!」と英語で言ったのです。そして「赤を右に回して」とか「黄を3回まわして」とか教え始めました。孫の方はといえば、素直に教えに従っていたので彼のしゃべる英語の意味は分かっていたようです。

自分から英語を発信することはありませんでしたが・・・。その少年の英語はとても流暢でしたので、てっきり英語圏の人かと思って「Where do you come from?」と聞いてみたら「I'm from Greece」と返事をするではありませんか!「How old are you?」と聞けば「I'm ten years old 」なんと私の男の子の孫と同じ年です。「どこで英語を学んだの?」と聞いたら「小学校で」と答えました。どうもギリシャの小学校では1年生から英語を教え始めるらしいのです。「ねぇ 日本のこのユーチューブ、ボク大好きなんだけど知ってる?」とか娘と私 大人達と普通に英語の会話を楽しめるのです。「ギリシャのABC教えるね」とか「日本語のABCも教えて」とかプラハに着くまでの数時間、この子達との交流で退屈することはありませんでした。お別れのとき、孫はリュックの中から日本から持ってきた「マンガ」を1冊あげました。ギリシャの男の子の名前はジョルジュとコンスタンティヌス。ジョルジュは聖人の名前、コンスタンティヌスは、あのビザンティン帝国の王様の名前ではなかったかな?

同じ10歳のギリシャの子は流暢にしゃべり私の10歳の孫は英語の勉強はし続けてきているにもかかわらず10歳の時点でしゃべれなかった。そこで私はショックを受けました。私達の環境では旅行でもしない限り、英語を使う場面に遭遇しないことで中学校くらいになってしゃべれるようになればいいだろうと軽い気持ちでいました。そして、結論は学ばせ方にあったと悟りました。今までの英語の学ばせ方を反省しなければと思い、早速2021年4月からチャイルドアカデミーつぼみとInternationalキンダーガーテンチャイルドアカデミーで英語教育改革に取り組むことになりました。

               チャイルドアカデミー 代表 森 裕子



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